
のたうちまわるような関節の痛みで自暴自棄になったこともありました。
ーM・Sさん

- 病名 乾癬性関節炎、尋常性乾癬
- 症状 手の指、手のひら、ひじ、両膝
- 病歴 5年
- 職業 休職中
- 年齢 30代
5年ほど前、尋常性乾癬と診断されたMさん。塗り薬で治療を続けていたちょうど1年前の冬、指と膝の痛みに襲われ、整形外科から紹介された皮膚科で新たに乾癬性関節炎と診断されました。
「全部の指を突き指した感じ、と言ったらわかってもらえるでしょうか。夜も寝られないほどの痛みで、悲しくて涙がでることもあります」
が、病気のことをつげるやいなや、当時勤めていた会社を解雇されてしまいます。
「辛かったですね。見た目は健康そうなのに、実際、スマホも持てないしペットボトルも開けられない。手が使えないと探せる仕事もほとんどなくて…」

現在は飲み薬と塗り薬を併用しながら、痛みがひどい時はオプションとして抗炎症剤と痛み止めを打つ治療を続けています。注射剤によるだるさ、薬が切れると痛み出す関節、仕事が見つからないジレンマ…。
一時は治療と将来の不安で自暴自棄になったといいますが、Mさんは前を向きました。
「新しい薬にチャレンジしたいんです!そのためには定収入が必要なので、昔手伝った経験がある古物商を始めるため資格を取る準備を進めているんですよ。ひざ関節に負担をかけないようフィットネスで減量にも励んでいます」
良くなったら昔のように大型バイクに乗って仲間たちと全国を旅したいと笑うMさん。
まわりの環境は辛くても、その視線はいつも明日にあります。
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