• Q水疱や膿疱はつぶす方が早く治りますか?
    A水疱や膿疱をつぶす方が早く治るということはありません。水疱や膿疱をつぶしたり、針などでついて中身を出そうとすると、そこから細菌などが入り、感染症にかかるおそれがあります。誤ってつぶしてしまったり、掻き壊したりすることがないよう注意しましょう。
  • Q皮膚が厚く硬くなって痛いのですが、切ったり削ったりしてもよいですか?
    イラスト_皮膚が厚く硬くなって痛いのですが、切ったり削ったりしてもよいですか?

    A切ったり削ったりすると、その部分が刺激され、症状が悪化するおそれがあります。特に皮膚を引きちぎると、症状悪化の要因となります。切る場合は傷にならないようにハサミなどで切り落としましょう。また、保湿をしっかり行い、皮膚をやわらかくすることで、痛みは軽減します。

  • Q掌蹠膿疱症は遺伝しますか?
    A
    日本人では、掌蹠膿疱症が遺伝するという根拠は報告されていません。親も子も発症したという例も稀(まれ)だといわれています1,2)
  • Qいくつかの治療を組み合わせることはありますか?
    A掌蹠膿疱症の症状に対する治療は、患者さんそれぞれの症状、治療目標、治療効果などを考慮して適切なものを選択するため、いくつかの治療を組み合わせて行うことがあります。
  • Qやってはいけないことはありますか?
    Aご自身の判断で治療をやめないようにしましょう。いまの治療を続けることが難しいときは、より適切な治療を検討する必要がありますので、必ず医師に相談しましょう。
  • Q掌蹠膿疱症は治らない病気ですか?
    A
    医師と相談しながら、症状に合わせた治療を根気よく続けていくことで、患者さんによっては1~2年で治癒することも期待できる病気です。診察の際は毎回、医師に症状をしっかり伝えるようにしましょう1,3)

1)掌蹠膿疱症診療の手引き策定委員会: 日皮会誌. 132: 2055-2113, 2022

2)公益社団法人日本皮膚科学会>一般市民の皆様>皮膚科Q&A>掌蹠膿疱症
(https://www.dermatol.or.jp/qa/qa27/index.html)

3)Takahara M, et al.: J Dermatol. 45: 812-823, 2018