乾癬の教科書

知っておきたい乾癬Q&A

乾癬についてよく聞かれる質問や、患者さんやご家族に知っていただきたい情報をまとめました。正しい知識をもつことは、よりよい治療をすすめるための第一歩です。

乾癬はうつるの?

乾癬は人にうつる病気ではありません。

肌が触れたり、一緒にプールや温泉に入っても、乾癬は決してうつることはありません。家族や友人、まわりの人に正しく理解してもらいましょう。

乾癬は治せる病気なの?

乾癬は慢性的な病気で、長期的な治療とケアが大切です。

乾癬は、軽快と悪化を繰り返す慢性的な病気です。乾癬を完全に治す治療法はまだ確立されていません。しかしながら、適切な治療とケアを継続することによって、症状を改善し、よい状態を保つことができます。

乾癬はすぐに診断できるの?

医師の診察のほかに、いくつかの検査が必要になります。

かゆみや赤みなどの乾癬の初期症状は、湿疹とよく似ていることがあります。そのため、時として病気の診断・鑑別は難しくなります。正しく診断してもらうために、必要な診察や検査ができる医師に診てもらうことが大切です。

乾癬はただの皮膚病じゃないの?

乾癬は免疫系の病気で、皮膚以外にも症状が出ることもあります。

乾癬は免疫系の病気です。免疫バランスの乱れによって、皮膚細胞が過剰に増殖して引き起こされます。皮膚の見た目の変化のほかに、かゆみや痛みを伴うこともあります。乾癬の種類の1つである「関節症性乾癬かんせつしょうせいかんせん」では、皮膚症状のほかに、関節の痛み・れ・こわばりなどもみられます。また、乾癬は、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症、うつ病など他の病気と関連性があることもわかってきました。

乾癬は遺伝と関係があるの?

乾癬は遺伝的要因だけでは必ずしも発症しません。

乾癬患者さんの約40〜60%の方が、乾癬になりやすい遺伝的要因をもっていると言われています。しかしながら、遺伝的要因をもっている方が必ずしも乾癬を発症するとは限りません。乾癬は遺伝的要因だけでなく、創傷、感染症、生活習慣の乱れ、ストレスなどのさまざまな要因が複雑に関与して発症すると考えられています。

気分が沈みがちで、治療に前向きに取り組めないのですが…?

一人で悩まずに医療スタッフに相談しましょう。

乾癬の発症は、患者さんにとって身体的な負担だけでなく、精神面にも影響を与えます。皮膚の見た目の変化やまわりの人の反応などが気になって、精神的なストレスを感じている患者さんは少なくありません。不安やつらさ、孤独感、気分の落ち込みなどを感じるときは、一人で悩まず医師や薬剤師、看護師に相談してみましょう。

かゆみが強くて、我慢できないときは?

かゆみを和らげるお薬を処方してもらうこともできます。

かゆいからといって掻いてしまうと、皮膚に刺激を与え、乾癬を悪化させてしまうことがあります。症状によっては、かゆみを和らげるお薬を処方してもらうこともできるので、医師や薬剤師に相談してみましょう。

〜あなたは一人ではありません〜

乾癬の治療は長期にわたります。治療中、わからないことや心配なこと、困ったことがあったり、気持ちが落ち込んで前向きな気持ちになれないこともあるかもしれません。そんなときは一人で悩みを抱え込まずに、医師や薬剤師、看護師に相談してみましょう。きっと、あなたにあったよいアドバイスがもらえるはずです。

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