乾癬の教科書

どんな症状があるの?

症状

乾癬の典型的な皮膚ひふ症状として、鱗屑りんせつ肥厚ひこう紅斑こうはんなどがあります。これにかゆみを伴うもこともあります。

  • 鱗屑りんせつ: 皮膚表面に銀白色のかさぶたのようなものができる
  • 肥厚ひこう: 皮膚が炎症を起こして盛り上がる
  • 紅斑こうはん: 皮膚が炎症を起こして赤くなる

乾癬の皮膚

乾癬の皮膚では、免疫バランスの異常により、炎症をおこす細胞が過剰に集まるため、皮膚が赤くなり盛り上がっています(紅斑こうはん肥厚ひこう)。また、皮膚の新陳代謝の速度が健康な皮膚に比べて約10倍速くなっているため、過剰に生産された表皮が厚く積み上がり、鱗屑りんせつとなってポロポロとがれおちていきます。

発症部位

乾癬の症状は、全身のうち、とくに、ひじ、ひざ、腰まわりなど、摩擦を受けやすい部位に多くみられます。また、頭部や頭皮や爪にも症状が出ることもあります。

皮膚症状だけでなく、関節の痛み、腫れ、変形などの関節症状がみられる場合もあります(関節症性乾癬かんせつしょうせいかんせん)。

乾癬の種類

乾癬の種類は大きく5つに分類されます。全体の約9割が「尋常性乾癬じんじょうせいかんせん」です。 皮膚症状に加えて、関節の痛みや腫れがみられる「関節症性乾癬かんせつしょうせいかんせん」も増えています。*

*Yamamoto T, et al: J Dermatol, 43:1193, 2016

尋常性乾癬じんじょうせいかんせん 乾癬全体の約90%1)を占める。紅斑こうはん肥厚ひこうし、鱗屑りんせつを伴い、がれ落ちる。 頭皮や爪を含む全身に出現することがある。
関節症性乾癬かんせつしょうせいかんせん(乾癬性関節炎) 増加傾向にあり、乾癬全体の約6〜34%2)3)を占める。 皮膚症状が先行する例が多く、関節の痛み、腫れ、変形などを生じる。
滴状乾癬てきじょうかんせん 全身に小さな水滴状の小さな紅斑があらわれる。風邪などの後に続いて発症することが多い。
乾癬性紅皮症かんせんせいこうひしょう 乾癬の皮膚症状が体中に広がり、全身の9割以上が赤くなる。
膿疱性乾癬のうほうせいかんせん 発熱とともに小さなうみ状の発疹が全身の皮膚に発生し、再発を繰り返す。

1)飯塚一 : 日本皮膚科学会雑誌 116 : 1285-1293, 2006

2)Scarpa R, et al . : Br J Rheumatol 23 : 246-250, 1984

3)Zachariae H : Am J Clin Dermatol. 4 : 441-447, 2003

あなたに合った治療が見つかる
3つのポイント
お医者さんと自分にあった治療法を相談するためのチェックシート