乾癬と生きる10人の物語

いろいろ苦い経験もしてきましたが、あきらめなければ、良いことがあるんだなぁと。

ーO・Mさん

  • 病名 尋常性乾癬
  • 症状 頭部、手、足、背中
  • 病歴 8年
  • 職業 タクシー運転手
  • 年齢 50代

Oさんはタクシードライバー。8年前のある日、急に眉間が赤くなり、かゆくなりました。

「蕁麻疹かな、と思っていたのですが掻いていたらどんどん広がって、これはおかしいと…」

当時の運転手仲間に評判を聞いた皮膚科で乾癬と診断されました。お客さんを乗せて運転している時は緊張してかゆみも忘れていたそうですが、腕がかゆかったり、足がかゆかったりと、かゆい場所も日々かわり、一回気になると症状が悪くなるとわかっていても掻きむしっていた、というOさん。職場での思わぬ辛い仕打ちに落ち込んだこともあったといいます。

「会社の更衣室で制服に着替えるのですが、私が着替えた後には鱗屑がすごく落ちていたみたいである日出勤したら『ここで皮をむく人がいる、汚いのでやめてくだ さい』という張り紙が貼ってあって…。それからは制服を家から着て出勤し、終わった後も制服のまま帰宅するようになりました。大好きな銭湯やサウナからも足が遠のきましたね」

そんな苦い経験をしていたOさんですが、ある日をきっかけに事態は好転を迎えます。

「先生に勧められて経口薬を試してみたんです。これが私には効いた!それまでも塗り薬はもちろん別の経口薬も服用していましたが何をやっても治らなくて正直、期待はしていなかったのですが、1日ごとに掻く回数が減って行くんです。あれ、これもしかして良くなるんじゃないの?とすごく嬉しくなりました。掻かないから鱗屑も出なくなり、飲み始めて2週間ほどで、症状は気にならなくなりました」

その変化に驚いたのはむしろ顔なじみとなった薬剤師さんだったといいます。

「すごくよくなったじゃないですか!って自分のことのように喜んでくれて…」

自分は決して前向きな患者ではなかった、と振り返るOさんですが、

「薬も治療法も日々進歩するんだな、あきらめなければなんとかなるんだな、と思いました。今まで旅行の誘いも億劫でしたが、これからは温泉でもどこでも行けそうです」

そう言って目を輝かせるOさんの瞳の中には病気に負けない明るい未来が映っていました。

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