フットボールアワーのふたりが乾癬患者さんと会ってみた!
フットボールアワーのふたりが乾癬患者さんと会ってみた!

乾癬パートナーズの「新パートナー」に就任したフットボールアワーのおふたりが、患者さんとのざっくばらんな対談を通して、乾癬という病気の本質や患者さんの悩み、治療法の進歩などに迫ります。乾癬をもつ患者さんが日々、前向きに生活し、また折々の治療にも役立つ気づきやヒント満載のインタビュー・シリーズです!(全6回)

第1回
フット、乾癬患者さんに初遭遇の巻

(フット後藤):「KANSEN TESTは
岩尾に1点差で負けました…」

角田さん:フットのおふたりも、さきほど「KANSEN TEST」にチャレンジされたんですって?

後藤:そーなんですよ、思ったより難しくて僕は15問中10問正解でした。

岩尾:僕は後藤より1問多い11問正解でしたよ〜!

後藤:たった1問差やないか、マウントとんなや。

山下さん:でもお二人ともすごいじゃないですか、10問以上正解だなんて!患者さんでも全問正解は難しいですからね。

岩尾:いやいや、選択肢があるから、たまたま正解できた問題も多いし、まだまだ乾癬のこと理解できてるなんて言えません。今回は患者さんのおふたりにいろいろ教えてもらいたいと思っています。

後藤:僕たちも乾癬の患者さんとお話するのは初めてなので初歩的な所からということにはなってくるんですけども、さてまず角田さん、この病気になられたきっかけは何でしょう?

角田さん:私が最初に症状に気がついたのはもうかれこれ26〜7年前かな。

後藤/岩尾:26年〜っ!!

角田洋子さん 群馬乾癬友の会 会長/INSPIRE JAPAN WPD 理事

角田さん:足とか手とかに赤い発疹がどんどんできて最初は湿疹だと思って家にある薬を塗ったりしてたんですけど、なかなかよくならなくて…。しょうがないから皮膚科に行ったら乾燥肌と言われてね。でも1年ぐらい通っても症状はひどくなっていくばかりで…

後藤:1年かぁ。その間に乾癬とは診断されなかったってことですよね。

角田さん:そうなんですよ、さらにその後いくつか病院を回ったんですけど、それでも乾癬とは診断されなくて、結局最後に行った外科の先生が大きい病院行った方がいい、ということで大学病院へかかって、そこで初めて尋常性乾癬ですって言われたんです。

岩尾:乾癬ってそんなに診断が難しいんですか?

角田さん:いえ、今ならたいがいすぐに診断がつくんですが、私は内科や外科などいろいろ行っていて、皮膚科の専門医にたどり着くまで時間がかかってしまったんですよね。今みたいに乾癬の情報が豊富な時代でもなかったですし。

後藤:そういえば、乾癬って昔は治らない病気って言われてたんでしょ?

角田さん:そうなんですよ。今はきちんと治療すれば皮膚をきれいにしたり、症状をコントロールすることが可能なんですけど、その時(26年前)は大学病院の先生に「今の医学では残念だけど一生治らないんだよ」って言われて、その言葉がショックでその瞬間、思考が止まっちゃったんですよね。頭が真っ白というか、その後先生が病気の説明をしてくれたんですが、まったく覚えていないんです…。

岩尾:今、乾癬はコントロールできるんですか?じゃ、もう「乾癬は治りません」って言われて患者さんがショックを受けることもないんかなぁ?

角田さん:「治らない病気」と言われてショックを受ける患者さんは残念ながらまだいますね…。ただ、先生の考える「治る」と患者さんが考える「治る」にはちょっと差があると思うんですよね。先ほどお伝えしたようにうまく症状をコントロールしてほとんど乾癬が出ていない状態をキープしている患者さんもいらっしゃるし、とにかくこの四半世紀で乾癬の治療ってすごく進歩したなぁ、って26年治療してきた患者として実感します。

山下織江さん とちぎ乾癬友の会 /INSPIRE JAPAN WPD理事

山下さん:やっぱり最初は塗り薬からでした。塗り薬って、決められた量と回数をきちんと守って塗ればちゃんと結果がでるお薬なんですが、さっき言ったみたいに子供で乾癬のことをあまりわかっていなかったので、塗るのが面倒だったりして、なかなか良くならないんですよ。
「きちんと塗らない→治らない→治療に前向きになれない」という悪いスパイラルに入ってしまい、症状もどんどん悪化。そうこうしてるうちに、20代のはじめに関節炎を発症しまして。乾癬って、皮膚だけの病気だけじゃなくて、関節にも症状が出る病気なんですよ。

岩尾:あぁ、さっきやった「KANSEN TEST」でも出題されていましたね!皮膚症状だけでも心折れるのに、さらに関節まで痛くなったら、ほんま、つらいですよね。

いろんな苦労をされたお二人が今
笑顔でいられる理由をぜひ知りたい

山下さん:はい、その時も皮膚の症状と関節の病気が繋がってるっていう想像がなくて、診断されるまでにちょっと時間がかかっちゃったんですね。それで関節がちょっと変形してしまって…。乾癬は関節にも症状が出ることがあること、もっと早く知っていれば、早めに行動できたと思うんですけど、整形外科の先生もやはりこちらが乾癬をもっていると言わない限りはなかなかそういう疑いを持ちえないですからね。乾癬患者さんの何割かは約6~34% /乾癬パートナーズ「もしかして乾癬性関節炎?」より)乾癬性関節炎になるといわれているんですが私はそのグループに入っていたんです。

岩尾:でも、こうして元気に話されている山下さんを見ると、そんなつらい関節の症状をもっているようには見えないんですけど、今はどうなんですか?

山下さん:はい、今は乾癬性関節炎に対する治療法が確立されているんですよ。私も、新しい治療を選択して今はもう関節の痛みや不自由さはない状態です。

後藤:すごいなぁ、それは。でも、うれしいことですねぇ!

山下さん:はい!ありがとうございます。ただ関節の症状は変形まで行ってしまうと元には戻せないので、早期発見・早期治療っていうのが本当に大切になってきます。

後藤:そうかぁ、そのためにも、患者さんご自身で乾癬という病気をよく知ることが大事だということですね!乾癬が「関節にも症状が出る可能性のある病気」と知っていれば、関節が痛くなった時「もしかして…」とすぐに専門医にかかれることもできるし、適切な治療を受けられますものねぇ。

山下さん:関節炎に限らず、乾癬の皮膚の症状についても、どんどん治療は進歩してますから、昔みたいに「打つ手がない」なんてことはほとんどなくなってきているんですよ。この記事を読む患者さんの中には昔の情報で止まったまま治療を離脱してしまっている方もいらっしゃると思うんですが、乾癬治療に関する新しい情報は、いつもアップデートしておいてください、って伝えたいです。

岩尾:山下さんも角田さんもそんな大変な経験をされてるのに明るくて元気で、ほんと、尊敬しちゃいます。もしボクが同じようになったらきっとテレビもう出たないわ、ってなって家に閉じこもって、つくしちゃん(ペットの同居犬)と二人で映画見たり、VRしたり、おいしいものを毎日ウーバーで取り寄せて暮らしていくかもしれません。

後藤:おいそれはそれで楽しそうやな。どないなってんねん(笑)