まずは生活の改善と悪化因子の除去からはじめます
掌蹠膿疱症の治療として、生活の改善と悪化因子の除去、症状に対する治療が行われます。まずは生活の改善と悪化因子の除去が優先されます。
- 掌蹠膿疱症の治療として、生活の改善と悪化因子の除去、症状に対する治療が行われます。まずは生活の改善と悪化因子の除去が優先されます。
禁煙
- 掌蹠膿疱症患者さんの70~90%程はタバコを吸う習慣があり1-3)、また、喫煙量が増えると掌蹠膿疱症の症状が悪化することがわかっています3)。
- 喫煙を続けると、治療の効果を得にくくなるとの報告もあります4,5)。
- 禁煙によりかなり改善が見込めることも多く、禁煙に取り組むことが重要です。
掌蹠膿疱症患者さんの70~90%程はタバコを吸う習慣があり1-3)、また、喫煙量が増えると掌蹠膿疱症の症状が悪化することがわかっています3)。
- 喫煙を続けると、治療の効果を得にくくなるとの報告もあります4,5)。
- 禁煙によりかなり改善が見込めることも多く、禁煙に取り組むことが重要です。

口腔ケア
- 歯周炎(ししゅうえん)や根尖膿瘍(こんせんのうよう:歯の根元の炎症)などの慢性の感染症が、掌蹠膿疱症の発症と悪化に関わっていると考えられており、歯や歯肉、歯根(しこん)の炎症を治療すること[歯性(しせい)病巣感染治療]で、掌蹠膿疱症の症状が改善することがわかっています3)。
- 症状がない状態でも発症や悪化に関わるため、見過ごされてしまうことがあります。
- まずは歯周炎や虫歯の治療を完了させましょう。日頃の口腔ケアをしっかり行って口腔環境を整えること、定期的に歯科検診を受けることも大切です。
歯周炎(ししゅうえん)や根尖膿瘍(こんせんのうよう:歯の根元の炎症)などの慢性の感染症が、掌蹠膿疱症の発症と悪化に関わっていると考えられており、歯や歯肉、歯根(しこん)の炎症を治療すること[歯性(しせい)病巣感染治療]で、掌蹠膿疱症の症状が改善することがわかっています3)。
- 症状がない状態でも発症や悪化に関わるため、見過ごされてしまうことがあります。
- まずは歯周炎や虫歯の治療を完了させましょう。日頃の口腔ケアをしっかり行って口腔環境を整えること、定期的に歯科検診を受けることも大切です。

扁桃炎や副鼻腔炎などの治療
- 扁桃炎(へんとうえん)や副鼻腔炎(ふくびくうえん)などが疑われる場合は、掌蹠膿疱症の発症と悪化に関わっている可能性があるため、これらの治療も併せて行います。
- 痛みや腫れなどの症状がなく、本来は治療の必要がない状態でも発症や悪化に関わるため、患者さん自身が気づきにくく、見過ごされてしまうことがあります。
- 治療を行っても、掌蹠膿疱症が改善するまでに時間がかかることがあります。
- 風邪などの感染症にも普段から注意しましょう。
扁桃炎(へんとうえん)や副鼻腔炎(ふくびくうえん)などが疑われる場合は、掌蹠膿疱症の発症と悪化に関わっている可能性があるため、これらの治療も併せて行います。
- 痛みや腫れなどの症状がなく、本来は治療の必要がない状態でも発症や悪化に関わるため、患者さん自身が気づきにくく、見過ごされてしまうことがあります。
- 治療を行っても、掌蹠膿疱症が改善するまでに時間がかかることがあります。
- 風邪などの感染症にも普段から注意しましょう。

その他
- 歯性病巣感染治療を行っても症状が改善しない場合、歯の治療で使われる金属(歯科金属)などの金属アレルギーが掌蹠膿疱症の発症や悪化に関与しているとの報告があります。しかしながら、実際には治療への影響も含め、詳しいことはわかっていません。
適切な治療を受け、症状が軽快した例
歯性病巣感染治療の前後
治療前

治療後

全ての患者さんに同じように効果が現れるわけではありません。
画像提供:村上 正基 先生
1)橋本喜夫, ほか: 臨皮. 60: 633-637, 2006
2)石川忠孝, ほか: 耳鼻咽喉科展望. 40: 186-191, 1997
3)掌蹠膿疱症診療の手引き策定委員会: 日皮会誌. 132: 2055-2113, 2022
4)藤城幹山, ほか: 日皮会誌. 125: 1775-1782, 2015
5)Takahara M, et al.: J Dermatol. 45: 812-823, 2018