掌蹠膿疱症は手足だけではなく全身性の疾患と考えられています
- 掌蹠膿疱症は、主に手のひらや足の裏に小さな水ぶくれ(水疱)や それにうみが溜まったもの(膿疱)が、発生したり消失したりをくり返す全身性の炎症などによる疾患です。
- 水疱や膿疱に生きている細菌などの病原体は含まれていないため、 人にうつることはありません。皮膚の症状のあるところに触っても、 身体(からだ)のほかの部位や周りの人へはうつりません。
掌蹠膿疱症は、主に手のひらや足の裏に小さな水ぶくれ(水疱)や それにうみが溜まったもの(膿疱)が、発生したり消失したりをくり返す全身性の炎症などによる疾患です。
- 水疱や膿疱に生きている細菌などの病原体は含まれていないため、 人にうつることはありません。皮膚の症状のあるところに触っても、 身体(からだ)のほかの部位や周りの人へはうつりません。

- 掌蹠膿疱症は、皮疹に対する適切な治療に加えて、全身性の炎症のもとになる感染症の治療や生活の改善などを行っていくことで、治療開始後1~2年で治癒に至るケースも報告されています1,2)。
- 一方、治療を行っても症状の改善と悪化をくり返し、治るまでに時間がかかる場合もあります。 診察の際は、症状の様子を医師にしっかりと伝え、その時々の症状に合わせた適切な治療を根気よく続けていきましょう。
掌蹠膿疱症はなぜ起こるのか
掌蹠膿疱症の発症の原因ははっきりとわかっていませんが、身体のどこかに慢性の感染症があり[病巣(びょうそう)感染]、免疫バランスの乱れや全身性の炎症などにより発症することが多いといわれています2)。
1)Takahara M, et al.: J Dermatol. 45: 812-823, 2018
2)掌蹠膿疱症診療の手引き策定委員会: 日皮会誌. 132: 2055-2113, 2022